「賃金・労働そして労働組合の役割」―大阪全労協若手組合員学習会

 1月24日、標記テーマで大阪全労協若手組合員学習会が開かれ、筆者が講演した。
 かつて労働組合にとって賃金学習会は定番であったが、春闘がスケジュール消化にすぎなくなり、経団連や官邸から賃上げが求められるようになると、賃金が何かわからなくなっているのが実状である。
 こうした中で、若手組合員による学習の機会は労働組合運動にとって喜ばしいことである。

  賃金とは何か
 筆者は講演レジュメに沿って、主に賃金の本質について問題提起を行った。事前に、「賃金について、自分の考え方に一番近いものはどれか」を答えてもらうアンケートを実施した。それは、参加者がどの賃金説を身近に感じているか知ったうえで、その賃金説の弱点や誤りを指摘するためでもあった。とりわけ、高校教科書で一般的な需要供給説あるいは労働組合が得意とする「労働の対価説」の弱点から説明した。
 筆者の立場は労働力商品価格説であり、また持論としての「労働力・レンタカー理論」を解説することとした。

  「ピカピカで出勤」
 労働組合の若手組合員の問題意識は多様であり、講演に対して多くの質問が行われた。例えば、GAFAに見られる「ビジネス・パートナー」と雇用労働の違いをどのように説明するか、労働力商品であるかもしれないが主観的にはそれを認めたくないのはなぜか、労働力商品価格説は有期労働者の待遇改善に有効か、などであった。
 それでも、労働力・レンタカー理論はよく受け入れられたようで、とことんこき使うのでなく、「ピカピカの労働力で出勤できる」のが労働契約なのだ、と若者らしい解釈が披露された。

労働組合の役割など学習を深めていくことが期待される。