欧州議会で社民勢力が右翼提案を支持-プッチダモンらの逮捕・身柄引き渡し

 10月26日、欧州議会の市民的自由・正義および内政委員会でスペインPP、Cs、Voxら右派政党が欧州逮捕状の取扱い要領改正案を提案した。公的秩序違反あるいは憲法蹂躙行為の犯罪については自動的に出身国に身柄を引き渡すという改正案である。これは、プッチダモンらカタルーニャ独立亡命者の逮捕・引き渡しを念頭に置いたものである。この提案に対して、社会民主主義ブロックは賛成、緑の党グループなどは反対の立場を明らかにした。
 同委員会は11月末までに審議をおこない、欧州議会総会は年内までに議決を行う。しかし、同様の提案が2014年にも行われたが、現行制度で対処可能となり改正には至らなかった。
 ここにおいても、社会民主主義は国家中心主義であることを明確にしたと言える。

 スペインが2回目の国家非常事態宣言(6か月間)

 10月25日、スペインは第2波コロナ感染が拡大しているため、非常事態宣言を行った。5月8日までを期限とする約6カ月間と長期にわたっている。前回と異なり、自治州に一定の権限を付与するが、2週間ごとの議会承認は不要とした。カタルーニャなどの自治州は欧州基金の国を通さない直接分配を求めた。

参考資料

https://www.elnacional.cat/en/politics/european-parliament-socialists-puigdemont-extradition-arrest-warrant_550746_102.html?utm_source=Newsletter+ENGLISH&utm_campaign=cfc454e5b2-EMAIL_CAMPAIGN_2018_05_23_COPY_01&utm_medium=email&utm_term=0_a9bc005625-cfc454e5b2-293793389
https://www.catalannews.com/covid-19/item/spain-declares-six-month-state-of-alarm-amid-coronavirus-surge?utm_source=newsletter_629&utm_medium=email&utm_campaign=newsletter
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