スペインからの弾圧、ヨーロッパからの連帯

 1月27日、カタルーニャ議会はトーラ首相(JxCat)の議員資格を剥奪した。中央選管決定を支持したスペイン最高裁判決に従わない場合には、トレント議長(ERC)が不服従罪に問われることを防ぐためである。しかし、トーラは首相の地位にとどまり、予算を通した後で解散選挙を行うと発表した。
 カタルーニャ独立政党であるERCとJxCatがカタルーニャ政権をつくっているが、社労党・ポデモスによるスペイン中央連立政権との距離において違いが出てきた。ERCは社労党との距離を縮めており、これは独立達成プロセスにおける違いの反映でもある。すなわち、ERCは中央政府との対話で独立達成、JxCatは市民的不服従で独立を追求するというものである。
 独立運動をすすめてきたカタルーニャ政治犯と亡命組はそれぞれERCとJxCatに属しているが、こぞって独立政党間の分裂を危惧している。

イギリスEU離脱の反映
 1月31日にイギリスはEUから離脱した。そして、イギリスに割り当てられていた欧州議員は加盟各国に再配分されることとなった。スペインには5議席が再配分されたが、そのうち1議席にはJxCatから立候補したポンサチ前カタルーナ教育相が繰り上げ当選することとなった。ポンサチは現在スコットランドに亡命しているが、2月5日に欧州議員証が発行されることとなった。
 そこでスペイン最高裁は、EUから離脱したイギリスに対して、ポンサチのスペイン引き渡し、少なくともイギリスからの出国停止を求めた。しかし、2月5日ポンサチは誰に止められることもなく、ブリュッセルに出向いて欧州議員証を受け取った。
 次にスペイン最高裁は、欧州議員不逮捕特権はEU加盟国でないイギリスでは無効になったとして引き渡しを要請した。これについては、3月にスコットランド裁判所が判断することとなった。
 そのスコットランドでは、今年にもイギリスからの独立を問う住民投票が行われそうである。

ヨーロッパはカタルーニャ支持

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南チロル議会で広げられたカタルーニャ独立旗

 2月7日、南チロル(イタリー)議会がカタルーニャの自己決定支持、政治犯釈放の決議を全会一致で採択した。南チロルは人口50万人であり、1960年代からイタリーからの独立を模索している。
 ヨーロッパ協議会(EC)はカタルーニャ政治犯の実態を調査するために、スペイン政府、刑務所を訪問することとなった。

参考資料

https://www.catalannews.com/politics/item/catalonia-is-heading-for-a-snap-election-what-now?utm_source=newsletter_504&utm_medium=email&utm_campaign=newsletter
https://www.elnacional.cat/en/politics/south-tyrol-amnesty-catalonia_468111_102.html?utm_source=Newsletter+ENGLISH&utm_campaign=82ed3a3251-EMAIL_CAMPAIGN_2018_05_23_COPY_01&utm_medium=email&utm_term=0_a9bc005625-82ed3a3251-293793389