カタロニア スペイン王室との関係を切る

 

6月22日、カタロニア・タラゴナ市で地中海競技大会が開催された。地中海沿岸国によって4年に一度開かれる競技である。開会宣言は開催国の元首が行うことになっている。ホスト市のタラゴナ市長及びトーラ・カタロニア首相、またサンチェス・スペイン首相も開会式に列席することが開会の条件であった。
しかし、スペイン元首たるフェリペ6世は昨年10月1日のカタロニア独立住民投票の2日後にこれを非難するとともに、警察による弾圧を支持する演説を行った。カタロニア政府指導者は、フェリペ6世の演説を批判するとともに、中立を保つべき王室のあり方に反していると一線を画してきた。
この地中海競技大会がカタロニアで開催されることから、カタロニア政府はフェリペ6世に対して住民投票非難・警察弾圧支持の演説を撤回することを求めた。しかし、国王はこの要求を無視して、開会式に臨んだ。
そこでカタロニア政府及びトーラ首相は、地中海競技大会を開会させなければならないため、フェリペ6世と同席したが、今後王室行事には出席せず、カタロニア政府主催の行事に王室を招待しないと発表した。
開会式でスペイン国歌が流されると、カタロニア独立派は抗議のブーイングで応えた。
今後、スペイン王室がカタロニアを訪問する行事が組まれているが、地元カタロニアからの参加は望めそうもない。スペイン王室はスキャンダルを抱えていることもあり、民心は離れはじめている。
この日、サンチェス首相とトーラ首相は同席したが、会談は行われなかった。公式対話は7月9日に予定されている。

参考記事
https://www.elnacional.cat/en/politics/catalonia-break-monarchy-torra_281124_102.html?utm_source=Newsletter+ENGLISH&utm_campaign=d9875bb347-EMAIL_CAMPAIGN_2018_05_23_COPY_01&utm_medium=email&utm_term=0_a9bc005625-d9875bb347-293793389

https://www.elnacional.cat/en/politics/rupture-catalonia-monarchy-tarragona_281181_102.html?utm_source=Newsletter+ENGLISH&utm_campaign=d9875bb347-EMAIL_CAMPAIGN_2018_05_23_COPY_01&utm_medium=email&utm_term=0_a9bc005625-d9875bb347-293793389

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