沖縄復帰50年を語る

 

 今年は沖縄復帰50年である。どこに復帰したのか。日本、本土、祖国・・・。
 50年前の1972年、筆者は沖縄にいた。1970年12月にはコザ暴動がおき、1971年には全島ゼネストがあった。小説「宝島」(真藤順丈)はコザ暴動から復帰(返還)で終わっている。その後の50年は何が起きたのか。小説「宝島」を題材に、復帰50年を語る会が催され、筆者がナビゲーターを務めた。

「宝島」にみる沖縄の未来像

 ①核抜き本土並み復帰(復帰協)-憲法9条と安保(地位協定)の本土へ復帰

  *「私から見ると、意図的に平和運動の軸を安保反対から9条擁護にずらしていったような気がする」(目取真俊「沖縄と国家」) 

 ⓶沖縄独立論(琉球独立党)-「好戦民族日本人を5000万人虐殺せよ!」

  *琉球民族独立総合研究学会(代表松島泰勝、親川志奈子ほか)-琉球民族に限定

 ③那覇遷都論(瀬長亀次郎・屋良朝苗首相)(レイ)-

  *「屋良主席を信用しない方がよい。戦前は学生達に天皇のため、国家のためアメリカ軍と闘え、最後に自殺するように教えた連中です」(‘71,TJさん全軍労ストへの激励メッセージ)


山下ナビゲーターが描く未来像

・国民国家は辺境を首都にしない

 「ナショナリズムとは、一つの地域の法律や習慣、信念を、他の地域に多様な表現で押し付けようとする試み」(Lewis Mumford “The Culture of Cities”)

 「 国民国家は有力リージョンのナショナライゼーション」(山下恒生「リージョナル・ガバナンス・モデル」)

・米軍基地撤去だけでなく自衛隊基地の撤去の視点

 オンちゃん(TGさん)は与那嶺反戦自衛官の両親を激励した

 辺野古新基地+宮古島ミサイル基地建設問題

・ナビゲーターの意見

 沖縄独立-すべての住民が主権者

 模範(モデル)としてのカタルーニャ

 「われわれは現代世界にふさわしいカタルーニャ革命を起こした。それは前世紀ナショナリズムの申し子ではない」「我々の革命は、民族性をもつ「一国民一言語」といったスローガンに代表される典型的なナショナリスト革命ではない」(プッチダモン亡命首相)

詳しくはブログ参照

*「軍事力で国境を変えてはならない」「力による現状変更を認めない」は既存諸国家の願望。既存国家は有力地域(リージョン)が他地域を(軍事)力で統合したもの。

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