独立住民投票5周年-どこに向かうか

 10月1日、独立住民投票5周年を記念する集会がバルセロナで開催された。参加者は60,000人(警察発表11,000人)。

 

  写真:Jordi Oriola Folch

 独立運動の戦略の明確化が求められているにもかかわらず、集会は独立派の分裂を印象付けた。アラゴネス首相(ERC)は「独立派の団結、ケベック方式の住民投票」を呼びかけた。他方、プッチダモン亡命首相は10/1住民投票結果は有効であり、他の住民投票はいらない。Junts, ERC, the CUP, Òmnium and the Assemblyによる対話テーブルが作られるべきだ」と呼びかけた。対立は議会内だけでなく、集会参加者からのERCへの非難によっても際立った。住民投票時に議会議長でその後投獄されたカルマ・フルカデイCarme Forcadell元議長(ERC)が、私も現状に失望していると発言したものの、「裏切者」の罵声が浴びせられた。

  亀裂から分裂

 カタルーニャ連立政府をERCとともに構成しているJuntsはERCが政権合意を実行していないと批判して、議会での信任投票を提案することを討議した。これに対して、アラゴネス首相はJunts出身のPuigneró副首相がこの情報を明らかにしなかったとの理由で解任した。これに反発したJuntsは政権を去るか残るかについて、党員投票を行うことを決定した。党員投票は10月6日、7日に行われた。投票の結果、Juntsは政権を去った。

  「我々は投票し、勝利した」

 9月30日、10・1住民投票5周年の前夜、カタルーニャ7か所の学校の門が開かれた。あの日、スペイン警察によって投票が妨害され、住民が襲撃された投票所となった学校である。各地で数千人が集まり、学校の周りを回るデモを行った。警察が発砲したゴム弾で失明した犠牲者の一人Roger Españolは「投票の勝利は我々のものだ。血がついた投票用紙が投票箱に入れられたことを誇りに思う。以前にもましていま街頭を埋め尽くすことが重要だ」と訴えた。学校を回るデモでは「10月1日を諦めないし、忘れない」「我々は投票し、勝利した」のコールが響いた。
 ある市長は、「対立する独立政党は一緒になって前に進むべきだ。そこに地域世界があり住民たちがいる」と独立政党間の紛争をたしなめた。住民たちは学校に集まってカモフラージュの住民運動会など各種イベントを行い、投票箱を隠して守った、あの5年前の投票日前日を記念したのであった。

参考資料

https://www.elnacional.cat/en/politics/clash-strategies-catalan-independence-movement-unitary-event-october_893292_102.html?utm_source=Newsletter+ENGLISH&utm_campaign=6d4508d90d-EMAIL_CAMPAIGN_2018_05_23_COPY_01&utm_medium=email&utm_term=0_a9bc005625-6d4508d90d-293793389
https://www.elnacional.cat/en/politics/the-schools-recall-night-made-possible-2017-catalonia-referendum_893019_102.html?utm_source=Newsletter+ENGLISH&utm_campaign=0e3dd03ec3-EMAIL_CAMPAIGN_2018_05_23_COPY_01&utm_medium=email&utm_term=0_a9bc005625-0e3dd03ec3-293793389
PAGE TOP