2021-02-17
カタルーニャ州選挙で独立派が圧勝
2月14日に投開票されたカタルーニャ州選挙において独立派が圧勝した。全議席は135であり、絶対過半数が68議席のところ独立派は74議席を獲得した。2017年12月の前回選挙では70議席であったこと、また今回の選挙では投票総数の51.22%を得票したことから、圧勝と言える。
各政党の獲得議席(前回議席)は以下のとおりである。
1 社会党 33(17)
2 ERC 33(32)
3 JxCat 32(34)
4 VOX 11 (0)
5 CUP 9(4)
6 ポデモス8(8)
7 Cs 6 (36)
8 PP 3(4)
独立派はERC、JxCat、CUPである。独立反対は社会党、Cs(市民党)、PP(国民党)であり、VOXは極右政党で独立反対、ポデモスは反独立だが政治犯釈放の立場である。
ERCを軸とした政権へ
ERCとJxCatは現州政府を構成していたが、独立プロセス戦略において意見が異なっており、ERCがスペイン中央にあっては社会党(社労党)連立政権を支持していることから、ぎくしゃくした関係が続いていた。しかし、社労党連立政権がカタルーニャへの弾圧を継続していること、また右派・極右との協力関係も築いていることから、カタルーニャにおいての社会党ERC連立政権の線はなくなった。その結果、社会党は今回選挙で第一党になったものの、カタルーニャ州知事を取ることはできない。
今回の選挙では、極右VOXが11議席をとってカタルーニャ議会に進出した。他方、独立左派CUPも躍進した。
参考資料
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