新型コロナウィルスとスペインvsカタルーニャ

 イタリアに次いで新型コロナウィルス感染者が多いスペインでは、3月15日現在感染者7,753人、死者288である。その大半が首都マドリードに集中している。政府閣僚にも感染は広がり、ついに3月14日サンチェス首相は非常事態宣言を行った。

 カタルーニャ自治凍結の動き
 3月15日、非常事態宣言をうけてスペイン政府は各地に軍隊を派遣した。国防相は、民間医療機関の国家管理、官民施設の専決使用とともに、医療用マスク・診察用具などを所有している個人・企業、またこれらの生産能力をもっている企業は48時間以内に健康省を届け出ることを指示した。
 いち早く移動・イベント中止や感染地域封鎖等の施策を実施したカタルーニャ政府は、感染防止のために港、空港、列車の封鎖をその権限をもつ中央政府に要請したが、サンチェス首相はこれを受け入れなかった。そのサンチェス首相は新型コロナウィルスとの戦いのための国家・自治州共同宣言を提案した。しかし、その内容は感染防止ではなく、自治凍結と中央集権を再来させるものであったことから、トーラ・カタルーニャ首相は署名を拒否した。すると、国防相はトーラ首相が署名しないのであれば、首相権限を凍結するとの発表を行った。
 世界各地で新型コロナウィルスとの戦いは始まっているが、感染防止よりも権力集中という政治利用が見受けられる。

参考資料

https://www.elnacional.cat/en/politics/coronavirus-spain-defence-torra-army-deployment_480399_102.html?utm_source=Newsletter+ENGLISH&utm_campaign=d3547517a4-EMAIL_CAMPAIGN_2018_05_23_COPY_01&utm_medium=email&utm_term=0_a9bc005625-d3547517a4-293793389