2019-09-13
カタルーニャ独立運動が元気回復
9月11日は「カタルーニャの日」である。1714年にスペイン継承戦争で勝利したブルボン家がカタルーニャを占拠して自治を破壊した日を記念している。
Diadaと呼ばれているこの日、バルセロナでは警察発表で60万人を超える市民がデモに参加した。5月の地方選挙をうけて、独立派政党であるERCとJxCATとの間に微妙なずれが生まれて、運動は消沈気味であった。しかし、スペイン最高裁が9月末から10月初めにかけてカタルーニャ政治犯への判決が行うことになったことから、再び運動は大きく盛り上がってきた。カタルーニャ人口の10%がデモに参加したのである。
市民団体OmniumCultualは「権利、自由そして無罪」をスローガンとして前段集会を開いた。これには独立反対のポデモスも参加した。午後から開かれた市民団体ANC主催の集会では例年と異なり政党代表のあいさつはなかった。そのスローガンは「目標は独立」「団結、独立、引き下がらない」というものであり、政治家たちが後退していることを批判して発言の機会を与えなかったのである。当面は、政治犯の無罪獲得、独立運動よりも反弾圧を前面に出す方向にむかう。
海外メディアの報道に比べてスペインメディアは過小報道であった。
参考資料