2019-07-26
スペイン社労党単独政権ならず-再度総選挙か?
4月28日の総選挙で勝利したサンチェス首相率いる社党労だが、第1党となったものの過半数議席を獲得しなかったため連立政権構想が浮上していた。7月23日の首班指名投票にむけて、サンチェスはパブロ・イグレシアス(ポデモス)との協議に入った。ポデモスは副首相や労働相など重要閣僚を要求したが、サンチェスはこれを受け入れず、結局連立政権とはならなかった。
ポデモスは、連立政権のためには、カタルーニャ自己決定権を支持しないことを表明していたにもかかわらずである。
7月23日の首班指名投票では、ポデモス(52票)が棄権にまわり、その他の政党が反対票(170票)を投じたため、サンチェスは社労党123票その他1票の124票しかとれなかった。この一回目の投票では絶対過半数(176票)が必要であった。
7月25日第2回目の投票が行われた。今回は棄権を除く有効投票数の過半数でよかったが、賛成124票、反対155票で首相に指名されなかった。法律の決まりで、最初の首班指名投票(7月23日)から2ヶ月以内(9月23日)に国王が首相候補者を指名しない場合は、47日後(11月10日)に総選挙が行われる。当面、混乱が続く。
カタルーニャ政治犯議員が出席禁止
首班指名投票議会に対して、政治犯として未決拘留されているジュンケラスは出席が阻止された。その結果、国会議員でありながら首班指名投票ができなかった。
参考資料