欧州議会開会-プッチダモンら3空席

7月2日、欧州議会が開会した。5月26日に行われた選挙でカタルーニャ選挙区から立候補して当選したプッチダモン、コーミン及びジュンケラスはスペイン中央選管が欧州議会に提出したリストに含まれていないという理由で、議会への出席は拒否された。

スペイン国が発行する官報には3名の当選が発表されているにもかかわらず、スペイン国会からの認証を受けていないという理由で中央選管はリストに掲載しなかった。しかし、プッチダモンたちを国会に出席させなかったのはスペイン警察と刑務所であった(既報)。

欧州議員「人権と民主主義の危機」

開会した欧州議会では、アイルランド出身議員(シンフェイン党)が欧州民主主義が危機に陥っているとの批判演説を行った。「EUの諸機関のなかで、市民が直接選挙で選ぶ唯一の機関である欧州議会において、一国家の決定で議席が与えられないことは、人権と民主主義と標榜する欧州議会の信用を大きく損ねるものである」

 欧州議会の本会議場があるストラスブール(フランス)の議場の周りでは、カタルーニャからバス・飛行機などで駆け付けた市民ら10,000人が抗議行動を行った。自分たちの投票は欧州議会に反映されていない、との批判が行われた。この日、プッチダモンとコーミンはドイツ国境からテレビ中継で参加した。というのも、スペイン・フランス2国間の容疑者引き渡し協定があるため、スペイン警察が逮捕のために待機していたからである。

欧州司法裁判所の日和見

プッチダモンとコーミンは議席が与えられないことについて欧州司法裁判所に提訴した。しかし、裁判所はスペイン裁判所で審査が行われているため、その結論を待たないことには審査できないとの判断を下した。

EUすべての機関が沈黙を決め込むことは、カタルーニャ問題がEUの存在意義まで問い始めたということでもある。このことについて、先のシンフェイン党議員は次のように発言した。「EUは、ヨーロッパ市民に世界各地で平和や民主主義のために努力できなくなるような大きな害をもたらしている」

参考資料

https://www.elnacional.cat/en/news/thousands-catalans-protest-european-parliament-strasbourg_400201_102.html
http://www.catalannews.com/politics/item/catalan-leaders-take-battle-for-eu-parliament-seats-to-luxembourg-court?utm_source=newsletter_448&utm_medium=email&utm_campaign=newsletter