カタルーニャの言葉狩り
侵略統合を進めるにあたり、現地言葉の使用を禁止する政策がよくとられる。日本国も琉球処分でウチナーグチ(沖縄語)を禁止した。
授業の25%以上をスペイン公用語で-最高裁決定
10月23日、スペイン最高裁はカタルーニャの学校授業で25%以上をカスティリア(スペイン公用語)で行うことを決定した。市民団体等はカタルーニャ語の保護・普及をめざして、最高裁決定に従わないよう州政府に申し入れた。
11月10日には、スペイン語による授業を希望した家族が通う学校があるCanet de Marでデモが行われた。学生組合(SEPC)、労働組合などが主催して、独立派各党も参加した。若者の間ではカタルーニャによるコミュニケーションが減少している事実はあるが、独立運動の一つの柱がカタルーニャ文化の擁護であることから、スペイン最高裁決定には政治的ねらいがあると批判した。Canet de Mar市に対しても最高裁決定に従わないことを求めたが、その場合には校長が私財を没収されることから市長は消極的であった。
他方、右派政党PP代表が「スペイン語による授業を希望した家族が通う学校では、カタルーニャ語を使わない児童をトイレに行かせない、スペイン語を使うと石を投げつける」とデマ発言を行った。これに対して当該児童の保護者は、事実でないと反論。また警察幹部は、カタルーニャはこの3年間調和がとれている、それは右派政党が政権から離れたからだと発言した。
カタルーニャ2022予算案がかろうじて可決
2月州議会選挙で52%の得票した独立派政党であったが、首相を出しているERCがスペイン中央政府との宥和政策ともとれる動きをみせていることから2022予算審議において足並みが揃わなかった。
最左派CUPは反緊縮政策をかかげて予算案に反対した。ERCは予算案を通すために、ポデモスが反対ではなく棄権するように働きかけた。その引き替えに、中央政府あるいはアダ・クロウ市長(ポデモス出身)が提案するバルセロナ市の2022予算に賛成することとした。
予算と独立は別というスタンスであるが、2022年はよりいっそうの独立運動発展が望まれる。
参考資料