10月4日、サルディニア控訴裁判所はプッチダモン亡命首相のスペイン送還について審査した。これは、9月23日にイタリア警察が欧州逮捕状に基づき逮捕して裁判所の判断を仰いだものである。
この日、サルディニア控訴裁判所は、10月1日にプッチダモンが提出した欧州議員刑事免責確認申請について、またスペイン最高裁判事がルクセンブルグ裁判所による欧州逮捕状のEU諸国内無効決定についての質問したことについて、欧州司法裁判所が決定を出すまで、プッチダモンの欧州逮捕状の執行手続を凍結することを決定した。
「もういい加減にしろ!」
裁判所の決定後に記者会見したプッチダモンは、スペイン政府の執拗な逮捕攻撃に対して激怒した。スペイン最高裁判事は、イタリア裁判所に対してプッチダモンと同様の欧州逮捕状が出されているクララ・ポンサチとトニ・コミンについても逮捕状が有効であるとの通知を行っていた。また、スペイン憲法裁判所も欧州逮捕状無効とする訴えを棄却していたのである。
この日、両名はプッチダモンに同行してアルゲーロ空港についたが、誰も逮捕されなかった。
欧米各メディアはプッチダモンの逮捕・釈放・送還手続き凍結をヘッドラインで報道した。このことによって、スペインとカタルーニャの紛争がまたしても知れわたることとなった。
参考資料
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