2020-03-01
プッチダモンがカタルーニャ(フランス領)に登場
2月29日、フランスにあるぺルピーニャ(北カタルーニャ)でカタルーニャ独立共和政を求める大集会が行われた。主催者発表で20万人が参加し、スペイン領カタルーニャからも大量のバスで多数が参加した。
集会には、プッチダモン亡命首相、コーミン、ポンサチ亡命閣僚らが登壇した(3人は欧州議会議員であり不逮捕特権をもっている)。プッチダモンは独立運動を前に進め、「カタルーニャ共和政こそがフランコから引き継いだ王政を廃止できる」と訴えた。ポンサチは、現在進められているスペイン政府とカタルーニャ政府の対話には同意せず、サンチェス政権を利するだけだとした。また、ジュンケラスなどほとんどの政治犯がビデオで参加し、独立派の分裂状況の克服を訴えた。
スペイン政府とカタルーニャ政府の対話
2月26日、カタルーニャ紛争を解決するために両政府による対話が始まった。スペイン政府はサンチェス首相、カタルーニャ政府はトーラ首相が代表として出席した。スペイン代表団は社労党とポデモス連立政権の閣僚を含めたが、カタルーニャはJxCATとERC出身の閣僚だけにとどまった。
しかし、自己決定、政治犯釈放などは議題にならず、月一回のペースで対話を続けることが決まっただけである。
左派独立者(Left Independence)結成へ
ERCがスペイン政府との対話から、独立ではなく「自治拡大」へと進むのではないかとの憶測が流れ、同党を離れたグループとプッチダモンを支持するグループで独立を目指す「左派独立者」を3月29日に結成することが発表された。分裂状況にある独立運動をまとめていくことができるかが問われている。
参考資料