カタルーニャ政治犯裁判近づく―政党、労働組合が動く
スペイン最高裁は、カタルーニャ独立住民投票を指導したことが反逆罪、扇動罪、公金不正使用にあたるとして起訴された12人の政治家・市民運動家の裁判を2月初めに始めることとした。9人は拘留先のカタルーニャ刑務所からマドリード刑務所に移送される。
1月26日、マドリードで政治犯釈放を要求する集会が行われた。集会には、政党カタルーニャERC(共和左派)、ポデモス、市民団体ANC、スペイン労働組合2大ナショナルセンターCCOOとUGTそしてドイツ・フランス・ポルトガルの労働組合からも参加した。。スペイン共産党に近いCCOOは「カタルーニャ独立についての見解は異にするが、投獄は野蛮である」と政治犯釈放を求めた。ポデモス代表は「人々の議会は街頭にあることを忘れるべきでない」と発言した。
ポデモスのカタルーニャ支部にあたるCatalunya en Comúは1月19日に大会を開催し、スペイン連邦国家構想を提案した。これは、カタルーニャをスペインの一部とみなす構想である。しかし、自己決定権を支持するグループはこれに反対した。投票の結果、連邦国家賛成56%、反対19%、棄権24%であった。ポデモスが分裂するのではないかとの憶測が始まった。
1月26日、プッチダモンが呼びかけた政党Crida(共和政実現の会-筆者訳)の結成大会が開かれた。カタルーニャ共和政が実現すれば解散する時限付き政党であるが、今年の大きな政治闘争である5月の統一地方選とヨーロッパ議会選挙に取り組むことが決定された。執行部には、政党PDeCATや社労党系労働組合UGTからも選出された。
市民団体ANCなどはヨーロッパ議会選挙には独立派の統一候補を擁立することを要請している。
参考資料
https://www.elnacional.cat/en/politics/crida-leadership-team-jailed-jordi-sanchez_348138_102.html?utm_source=Newsletter+ENGLISH&utm_campaign=ba2c1f2414-EMAIL_CAMPAIGN_2018_05_23_COPY_01&utm_medium=email&utm_term=0_a9bc005625-ba2c1f2414-293793389 i