共和政カタルーニャ 実現を! ANC(カタルーニャ会議)が大デモンストレーションを計画

 

カタルーニャ独立運動は、政党であるJxCat(ともにカタルーニャ)、 ERC(共和左派)、 CUP(人民連合)と市民団体ANC(カタルーニャ会議)およびÒmnium Culturalなどがリードしている。
ANCは今年の9月11日(この日は、1714年スペイン継承戦争で勝者となったブルボン王朝によってバルセロナが陥落させられた日であり、これを記念して「Diada, カタルーニャ国民の日」となっている)、「共和政カタルーニャ を実現しよう」をスローガンとして一大デモンストレーションを行う計画を発表した。
ANCは2012年から毎年9月11日「国民の日」に百万人規模の集会を開いてきた。昨年10月1日住民投票そして10月27日カタルーニャ議会による共和政宣言が行われたにもかかわらず、スペイン政府による弾圧のために共和政カタルーニャが実現していないことから、今年はこのスローガンでデモンストレーションを行うこととした。すでに準備は整いつつあり、各地からの参加登録が進んでいる。
ANCの役員が10月に東京を訪れる予定である。詳しいことが分かり次第、このブログでも報告する。

ヨーロッパに広がるカタルーニャ支持
・トーラ・カタルーニャ首相は7月11日スコットランドを公式訪問してスタージョン首相と会談。2014年スコットランド独立住民投票についてレクチャーを受けた。スタージョン首相も近々カタルーニャを訪問する。両首相は、21世紀ヨーロッパでは自己決定課題は民主的な住民投票で解決されることで一致した。
・プッチダモン前首相は昨年12月21日の議会選挙で当選したにもかかわらず、スペイン最高裁(ヤレナ判事)から議会に出席できない者は首相候補資格がないと決定された。そこでプッチダモン前首相ら4名のベルギー亡命者はヤレナ最高裁判事に対する民事訴訟をベルギー裁判所に起こした。ベルギー裁判所はヤレナ判事に9月4日に出廷するように求めた。これに対してスペイン法務省は裁判官への民事訴訟は認められないとの見解を示したが、ベルギー政府は「司法の独立」を理由に抗議を受け付けなかった。ヤレナ判事の出方が注目される。

参考資料
https://mailchi.mp/assemblea/the-anc-organises-this-years-catalan-national-day-under-the-slogan-lets-build-the-catalan-republic-anc-in-the-press?e=e7c73110d3

https://www.elnacional.cat/en/news/sturgeon-travel-barcelona-meeting-scotland-catalonia_297972_102.html?utm_source=Newsletter+ENGLISH&utm_campaign=eb632735f3-EMAIL_CAMPAIGN_2018_05_23_COPY_02&utm_medium=email&utm_term=0_a9bc005625-eb632735f3-293793389

 

注) これまでカタロニアで表記していたが今後はカタルーニャに変更する
「共和制カタルーニャ を実現しよう」の英語表記はLet’s Build the Catalan Republicだが、ANC役員によるとRepublicはStateではないと説明していることから、とりあえず「共和制」と訳した

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